干支(その1) - Year of Birth Animals - Part I

干支(その1)

先日、十干十二支とその数え方について書きましたが、それ以来、十二支に登場する動物の性格と、ほかに人気のあるいくつかの動物が、なぜ含まれていないのか考えていました。お釈迦様がお亡くなりになるとき、教えを信じていた動物たちが死の床に駆けつけましたが、その際、十二支に含まれている12種類の動物が、ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順に集まったといわれています。

これらの動物と、木、火、土、金、水の五つの要素がこの順番に組み合わされて、60年ごとに同じ動物と要素が繰り返されます。ここから、人間は60歳(還暦)を迎えると生まれ変わるといわれているのです。各動物は、それぞれ異なる性格を持っています。今回は、それについてお話しましょう。

ネズミは、富と豊かな食物を象徴する動物です。またたいへん働き者で、休むことなく食料を集めます。さらに、臆病で謙虚であることもネズミの特徴です。ネズミ年は、ネズミ年生まれの人にとって飛躍の年です。またネズミには、洪水や火事、船の沈没といった最初の兆候を察知して逃げ出す習性があり、そうした災難から救ってくれる守り神でもあります。ネズミは七福神の一人、大黒様と関係があります。

牛は安定と勤勉な人を表します。動きや頭の回転はのんびりしていると思われていますが、決断力があるので成功します。ウシ年に生まれた女性は、いい奥さんになります。 トラ年に生まれた男性は積極的で活動的ですが、女性は強情で頑固といわれます。女性にとって、これはあまり好ましい性質とはいえないため、この年に生まれた女性は結婚相手としてあまり人気がありません。

ウサギ年の人は、おとなしく気が弱いですが、とてもいい人たちです。人の言いなりになりやすいところがありますが、だれからも愛されます。ウサギ年の人は、ほとんどの場合、幸せになります。