醤油 - Shoyu (Soy Sauce)

醤油

しょうゆは、私がこれまでお邪魔した日本のどのご家庭でも目にすることのできた物です。しょうゆは、最初にアメリカに渡った日本の伝統的調味料の一つで、30年以上も前から雑貨店の棚に並んでいます。 今日でもしょうゆは、バーベキューには欠かせないもの(もちろん肉以外で)としてアメリカに大量に輸出されています。

松江の金森醤油では、国内でも最高級のしょうゆを製造しています。6代目を継いだ現在のご主人の森山さんは、独自のしょうゆを作り出しました。完成までに約1年をかけ天然の原料と製法だけを使用して、木のたるで寝かせるのです。木のたるは高価なため、しょうゆ業界ではほとんど使用されていません。普通はプラスチックのたるを用います。

しょうゆの製造は、まず大豆と小麦を用意することから始まります。これをつぶしたものに米こうじを加えて発酵させ、数日間寝かせた後に塩水を加え、さらに1年間寝かします(この時塩水の代わりにしょうゆを使用することもあります)。この期間に、さまざまなバクテリアが作用します。温度が絶えず変化するため、いろいろな種類のバクテリアが現れるのです最後にしょうゆは絞られ、漉(こ)された後にびん詰めにされて私たちの食卓に届きます。

しょうゆの味は種類によって微妙に違いますが、通常、長い期間発酵させたものほど良いとされています。日本料理には、しょうゆを使用したものが実に多く、日本の人々にとってなくてはならない存在です。しょうゆの起源は、弥生時代(紀元前300〜紀元後300)の人々が食料を調味する際に用いたひしお(魚の塩辛の漬け汁)にあると考えられます。現在のようなしょうゆは、室町時代(1336〜1573)に生まれました。この日本のおいしい調味料には、実に長い歴史があるのです。