和製英語 - Japanese English

この世には完璧なものなど存在しません。日本で使用されている英語も正しくなく、そしてたいへん失礼に当たることがしばしばです。その一つが「シー ユウ アゲイン」です。「また会いましょう」の訳としては正確ではありません。正しくかつ礼儀にかなった訳は「レッツ ミート アゲイン」です。覚えておいてください。

正確に訳されていても実際には使用されていない例はほかにも数多くあります。たとえば、日本以外の国では“How do you think about something?”とは決して言いません。正しい質問の形は“What do you think about something?”です。慣用的な言い回しにも目を向けなくてはなりません。直訳がぴったり正確であることはまずないのです。

日本で最もすばらしい県である島根県は、現在県イメージアップを図っています。その実現に向けて県は、日本語で書かれた三つの標語を新しく作成しました(これらは日本語に違いありません、英語としてはまったく意味を成しませんから)。 それは、「シマネスク・島根」「リフレッシュ・リゾート 島根」「海と山のフロンティア」というものです。何を意味しているのでしょうか。私にはわかりません。

これらの標語に関して県は多くの専門家たちに意見を聞いたとありました。島根県には英語を母国語とする人が大勢いますが、だれ一人相談を受けなかったことは確かです。 こうした奇妙で訳のわからない標語を作る背景には、島根県を宣伝し魅力的な所であるという印象を与える意図があるのは確かです。しかしこれは完全な失敗です。

英語を話す人がこれを見ればだれでもたいへん困惑し、“ジャプリッシュ(和製英語)の悪い例”を笑うことでしょう。 「海と山の出会い・島根」「心身さわやか島根の保養地」「美しき島根」「文化のふるさと島根」「絵になる島根」などはセンスを感じさせます。

県内に住む外国人教師や学生はまだほかに思い付くに違いありません。 彼らに依頼すべきなのです。私も喜んでお手伝いします。頼む方がだれにも理解できない標語を作るよりずっとましです。そして、全部日本語、もしくは全部英語にすべきです。“チャンポン”は頂けない慣習です。