八十八夜 - Hachiju-hachi-ya (the eighty-eighth day after the beginning of spring)

日本でかつて使われていた旧暦は、太陽暦の要素を取り入れて作った太陰暦でした。旧暦では季節を正しく示すために1太陽年を24等分し、それぞれの等分点に名称が与えられていました。これらの等分点は二十四節気(にじゅうしせっき)と総称され、このうち春の始まりに当たる日を立春(りっしゅん)と呼びました。旧暦ではさらに季節の移り変わりを分かりやすく示す日として、節分・入梅・二百十日・土用・彼岸などの雑節(ざっせつ)が設けられていました。八十八夜はこれらの雑節の一つで、立春から数えて88日目に当たる日のことです。現行の太陽暦(グレゴリウス暦)では5月2日頃に当たり、日本では季節が春から夏に移り変わる時期です。この頃はさわやかな天候が続き、新緑が大変美しい時季です。また、この頃は茶摘みに適した時季でもあります。

多くの農家が八十八夜の前後に苗代に稲の苗を植えたり畑作物の種まきを行います。ただしこれはあくまでも目安にすぎず、南北に長い日本列島ではこれらの農作業を行う時期は地域によってかなり異なります。