中元(ちゅうげん) - Chugen (a midyear gift)

中元とは、夏の挨拶を兼ねて日頃お世話になっている人々(上司、先生など)や仕事の取引先への贈り物のことです。「中元」を贈る期間は、一般的に7月1日頃から7月15日頃までとされています。「中元」は元来旧暦の7月15日を意味する中国の言葉で、日本ではこの日がちょうどお盆に当たります。かつてはこの日に親類縁者が集まって祖先を祭り、米や麺類を贈る習わしがあったと言われています。この贈答の習慣だけが新暦になった現在でも続いており、色々なところで「お中元」の品が贈られています。会社の上司、世話になっている知人、子供の習い事の先生、親戚などの個人だけでなく、会社や商店の取引先や顧客にも「お中元」の品を贈ります。「お中元」の意義は日頃お世話になっていることに対する感謝の気持ちを表すことにありますが、会社間などでの贈答について言えば、単に儀礼的に行われているものがほとんどです。「中元」期間は年末の「歳暮」期間と並んで、デパートが贈答品を選ぶ買い物客でもっともにぎわう時期です。