七五三 - 7 - 5 - 3

七五三

七五三、いったいどんな意味があるのでしょう。 七五三は、7歳、5歳、3歳になった男の子や女の子が、きれいな着物やあつらえたスーツで大人のように着飾り、人形のように歩き回る日です。

私のアルバムには、このようにすてきな着物を着た小さくてかわいらしい日本の子供たちの写真がたくさんあります。こんな写真は、何度見ても飽きることはありません。この行事は毎年11月15日に行われます。 私の子供たちも何年も前に七五三を終えました。今では、彼女たちも現代的な洋服が大好きなレディーになっています。 七五三当日になると、どこの親も自慢のかわいい子供たちを連れて、友人や親類の家を回ります。

このお祝いによって、小さな赤ちゃんがいつのまにか男の子や女の子に成長していることにだれもが驚かされます。そして、習慣に従って、この日から子供たちは人生の仲間入りをすることになるのです。 七五三の日には、幸運を祈ってお参りをする子供たちを眺めに、私は神社に行きます。本当にすてきな光景です。母親はきれいな着物を着て、小さな子供たちは、はにかみながらも誇りに満ちあふれています。この日はだれにとっても晴れやかなおめでたい日です。

ただ、この日の準備のために多額の出費を覚悟しなくてはならない父親だけは別のようです。しかしその父親も、最愛の妻と子供たちの後ろにとても誇らしげに立っています。この七五三、実にすばらしい習慣だと思います。

西洋でこれに近いものといえば、キリスト教会で行われる堅信礼でしょう。堅信礼を受けるのは、12歳から13歳の子供たちです。晴れ着で着飾った子供たちはこの日、教会への信仰を告白して、さらに大人として責任を果たすことを誓います。これ以外には、このすばらしい七五三に匹敵する行事は西洋にはありません。