実証に関する注釈 - Commentary on Verification

伝説には、さまざまな天変地異についての記述が登場しますが、それらは全世界でほぼ同時に発生しました。例を挙げると、聖書にはイスラエル上空で太陽が止まったとあり、旧約聖書にはエジプトはひどい疫病に見舞われたと記されています。実際、そのころ起こった恐ろしい出来事を伝える物語はほとんどすべての国に存在します。

天照の物語の中では、太陽が姿を隠してしまいますが、日本神話に似た物語は中央アメリカ、北米、欧州、中国を始め全世界に存在します。このテーマについて読んでいくうえで、何世紀にもわたり記憶され続けるこうした神話を生み出した出来事について解説している本は聖書以外にもあります。 著名な作家・エマニュエル・ブリコフスキーの「衝突する惑星」は、そうした本の中の1冊です。本書をめぐっては、一流の科学者や物理学者、および歴史家たちの間で何年にもわたり論争が繰り広げられました。

別の作品「地球の大変動」で、ブリコフスキーは当時の学会に再び衝撃を与え、名高い科学者たちの間で数多くの論争を巻き起こしました。ブリコフスキーの主張を支持する者、否定的な見解を示す者双方いましたが、私自身は彼の調査と古代の神話から判断して、須佐之男之の物語は地球に甚大な破壊をもたらした金星の通過について語ったものだと考えています。須佐之男は金星だったのです。このことはまた、乱暴者という須佐之男の気性の説明にもなります。

その後、スペースシャトルが宇宙に飛び立ちほかの惑星にまで手が届くようになります。そして、探査結果が明らかになるにつれブリコフスキーの主張を裏付ける証拠が次々と発見されていきました。 ブリコフスキーの観察は、大災害が実際に発生したことを示しています。そして、それが神話となり文字を用いて記録するという術を持たなかった当時の人々の間で長い間記憶されてきたのです。

古代の神話は単なる夢物語ではなく事実に基づいていることを偉大な書物は証明しています。そして、これら古代の記録は、ある人類、生物の絶滅についてよく解説し証明しています。