大黒-幸運 - Daikoku - Fortune

大黒-幸運

大黒は、出雲地方では偉大な大国主命としてとりわけ有名です。多分、いろいろな神が組み合わさった人物かもしれません。大黒は、インドに由来し、偉大な黒の神・シバ神として知られていたという人もいます。インドでは大黒は死の神でした。後に、戦と富の神になったのです。

死の神が幸運の神になるなんて皮肉ですが、弁天やほかの神と同じように、国が変わったときに性格も変わったのです。 日本では、大黒は富の神となりました。普通は、肩に大きな袋をかつぎ、手に小槌(こづち)を持って2俵の米俵の上に立っている姿で表されます。小槌は魔法の槌で、これを振ると、信者が望むものを何でもかなえてくれることになっています。大黒はネズミを使者とし、しばしば一緒にいるところが見られます。

ヒンドゥでは暗黒の神でしたが、大黒は富を与える神です。島根県の壮大な出雲大社は大黒に捧げられたもので、大黒に捧げられた日本で最初の最大の社といわれています。出雲大社は当初50?以上もの高さがありました。神社の大きさは神の偉大さに関わる重要な意味を持っていましたから、大黒は誠に偉大な神であったに違いありません。出雲大社は日本で最大の木造建築でした。現在はかなり小さくなりましたが、それでも巨大で荘厳な眺めです。

小槌は「打出の小槌」と呼ばれ、これを振ると金貨が流れ出るということです。また大黒の帽子は平たく、このような帽子は「大黒帽」と呼ばれています。出雲における大黒の歴史は偉大なもので、多くの社寺が大黒のために建てられています。