菊 - Chrysanthemums

菊

日本では秋になると、菊が展示されて私たちの目を楽しませてくれます。アメリカではこのかわいらしい花を、「mum=マム」と呼んでいます。1000年以上前に中国で生まれたこの花は、やがて日本に持ち込まれ、今日でも私たちに美しい花を見せてくれています。

菊の種類は5000以上に上り、年中花を咲かせるものもありますが、最も一般的なものは秋に花を咲かせます。 菊は、色彩豊かで丈夫な植物です。日本で最も愛されている花かもしれません。私の隣人も、ほかの「園芸の才のある」人たちと同様、菊を育てています。

菊はよく日本の国花と形容されます。そうであればいいのですが、実際は違います。日本の国花は桜です。16枚の花びらを持つ菊は日本の皇室の紋章です。明治時代の始めに家紋として選定されました。すばらしい選択だったと思います。しかし、実のところ、明治時代よりはるか以前から菊は皇室と共にあるのです。800年も前の後鳥羽上皇の時代に、菊は当時の天皇の牛車(ぎっしゃ)や衣装にはっきりと示されています。

この秋旅をされる方は、日本の秋を彩る美しい菊の展示会場にぜひ足を運んでみてください。有名な所では松江城や出雲大社、ほかにも山陰や日本各地の多くの公園で、盛大な展示会が開催されています。

(注・green thumb = successful gardener「緑を育てる天才」)