飲酒 - Drinking!

今回は、また習慣とマナーについての話です。もちろん、これから述べることは私の友人たちに関する話ではなく、新聞で読んだ記事から拾ってきたものです。 アルコールは麻薬のようなもので、酔っ払った人は愚かになり、自分の本当の姿を人前にさらけ出してしまいます。普段は悪い癖を押さえ込んでいる自制心が、お酒を飲むと失われてしまうのです。

私のもう一つの故郷であるアメリカでは、近年、アルコールと煙草に対する意識が高まっています。どちらも愛好する人の数は年々減少しています。その主な原因として、飲酒が引き起こす家庭内の深刻な問題、飲酒や喫煙によって健康を害した人の治療費の高さなどが挙げられます。

アメリカでは、病院での治療費は非常に高いのです。 私は、飲酒も喫煙も良いとは思いませんが、古代の日本人や中国人も同じように感じていたようです。中国には、アルコールが大好きな猩猩(しょうじょう)という伝説上の生き物がいます。人間の顔をした犬のような生き物で、人間の言葉を話し、乱暴でも残酷でもなく、親切だった男にお礼をしたという話もあります。顔が非常に赤く、そこから猩猩緋(しょうじょうひ)は鮮やかな深紅色を意味します。 酒に酔った人は顔が赤くなるため、「猩猩」(オランウータンのこと)と呼ばれました。

猩猩と聞くと、同じ名前の演目が能楽にあることを思い出す人も多いでしょう。この作品は、中国のこの想像上の生き物に由来します。 猩猩を絵で見ると、毛むくじゃらで赤い顔の小男のように見えます。西洋には、「バッカス」という酒の神様がいます。日本では猩猩が酒の神様でしょうか。このように酒飲みが象徴化されていることは、酔っ払いに対する人々の印象を表していると思います。