読書家 - I, Reader

読書家

多くの人がテレビやビデオを見、CDを聴き、漫画を読む昨今、「読書家」と呼ばれるのは何となく誇らしいことです。上に挙げたような媒体は、感性を鈍くします。空いた時間には、本を読む方が好ましいと思われます。文字は人間の想像力を刺激します。文盲の人がいたら、それはまさしくその人にとり悲劇です。

日本人はほぼ全員読むことができるにもかかわらず、この国では読書以外の娯楽の方が好まれておりとても残念です。 その昔、読書は王族や上流階級に属する人たちだけのものでした。幸いなことに、今日先進国においてはほぼすべての人が本を読むことができます。 印刷機の発明は、多くの人々に安価な本の入手を可能にし、読書を広い範囲で普及させました。その後、テレビやラジオ、漫画、コミック雑誌の登場により人々は絵を必要とするようになり、われわれの知的活動は後退するに至ったのです。

私たちは石器時代に後戻りしているのですす。 本、つまり絵のない本当の本を読むべきです。文字からイメージを思い浮かべるのです。 印刷機と読書は、人類が成し得た最大の進歩です。なぜこのすばらしい能力を失わなくてはならないのでしょうか。怠慢以外の何物でもありません。

犯罪小説の恐怖、ジャングル、北極、あるいは日常の中の冒険、冒険記、科学小説、伝記、自伝、歴史小説、恋愛小説を始めとする数多くの経験や冒険など、テレビやコミック雑誌からは得ることのできないものを本を通して味わうことができるのです。 どんな図書館にも身近に存在する本を軽視していると、知的能力が低下していきます。本を読むことで精神と感性を磨くのです。