豆腐(とうふ) - Tofu (bean curd)

豆腐(とうふ)

豆腐は、水に浸した大豆をすりつぶして煮た汁を漉し、にがりで固めた食品です。二千年以上前に中国で初めて作られ、その後すぐに極東全体に広まりました。日本に伝えられたのは奈良時代(710〜794)であると言われています。豆腐は、低脂肪・低カロリーで良質の植物性蛋白質とカルシウムを多く含むため、生活習慣病の予防に役立つと言われ、近年では米国でも好んで食べられています。

日本では昔から、豆腐の淡白な味と他の食材との相性の良さから、好んで色々な料理に利用されてきました。一般的な豆腐の食べ方としては、冷や奴(ひややっこ)と湯豆腐があります。冷や奴は、豆腐をそのまま冷やして、ネギ・ショウガなどの薬味を添え、醤油(しょうゆ)をかけて食べる食べ方です。

湯豆腐は、昆布のだしで豆腐を温めて、薬味と調味料で食べる食べ方です。これらの他に、豆腐は味噌汁やすまし汁の実としてもよく利用されています。豆腐にはいくつかの種類があります。製法の違いによって、水分が少なくややきめの荒い木綿豆腐と水分が多くなめらかな絹ごし豆腐に分けられます。これらの他に、豆腐を焼いて焦げ目をつけた焼き豆腐があります。焼き豆腐は煮崩れしにくいため、すき焼きなどの鍋料理に利用されます。

豆腐を使って作った加工品に、油揚げ(薄揚げ)、厚揚げ、がんもどき等があります。

豆腐を凍らせて乾燥させたものが高野豆腐です。また、豆腐を作るときにできる絞りかすはおからと呼ばれ、非常に安価なものでありながら現代の食生活で不足しがちな食物繊維を豊富に含むため、総菜の材料として利用する価値が十分にあります。