女性と芸術 - Ladies and Art

今回は、私が深い感銘を与えてくれるものと出会う度に取り上げて来たテーマです。茶道もその一つで、実際に参加するのはもちろんのこと、鑑賞しているだけでも十分楽しめます。お茶は苦くて飲めない、という声を良く耳にしますが、そんな時私は茶道の持つ様式美、仲間と心が一つに解け合う瞬間を認識するように言います。私の家内は大変控えめな性格ですが、毎週茶会を催していおり、先生の免状も持っています。しかし、人に教えるよりは友人達と茶の湯を楽しんでいる方が好きなようです。

Matsue is rather famous for the tea ceremony since the seventh Lord of Matsue Castle, Fumaiko Matsudaira, loved the tea ceremony and did much to advance it here. He had two tea houses built. The first, Meimei-An, was built in 1779. It was rebuilt at its present site in 1966. That is why it looks so new. Its present location also gives a fine view of Matsue Castle. The second tea houseムKanden-Anムwas built in 1792. The approach to Kanden-An is lovely. It goes through woods and bamboo groves, that give a mood of silence and thoughtfulness.

松江は茶所として知られていますが、このことは茶の湯をこよなく愛し、その発展に尽くした松江藩7代目藩主、松平不昧公の果たした功績を抜きにしては考えられません。不昧公は、二つの茶室を建てることを命じました。最初の明々庵は1779年に建てられました。現在の場所にあるのは1966年に立て直された二代目です。新しく見えるのはそのためです。ここからも松江城を美しく眺めることが出来ます。 森と竹やぶを抜けた所にあるもう一つの茶室が1792年に建てられた☆かんでん庵☆です。この静寂の中に佇む茶室からは何かしら深遠なもの伝わって来ます。

私には茶道を習っている友人が大勢いますが、茶道は彼らをより紳士淑女たらしめているように思います。アメリカでは、以前人々が同じ理由から縫い物をしたり楽器を演奏したりしました。日本にはもちろん合気道、柔道、剣道をやっている女性もいます。こうしたスポーツは彼女たちを女性らしくはしないかも知れませんが、自信を深めるには良いと思います。皆さんも茶道と剣道を同時に習われてはいかがでしょう。きっと強い女性になれるに違いありません。