寺院 - Temples

寺院

寺院は、諸外国においては神を崇めるためにあります。どれもたいへん美しく、ほとんどの寺院で定期的に礼拝が行われています。 一方、日本では、寺院は仏教という宗教のために存在しています。この宗教においては、解脱することが最終的な目標であり、そのためには「八正道」、つまり正しい信念、正しい言葉、正しい決心、正しい振る舞い、正しい生活、正しい精進、正しい思想、そして正しい瞑想に励まなければなりません。

仏教は紀元前6世紀にインドで生まれ、中国、朝鮮半島を経て西暦550年、日本に伝来しました。間もなく皇室に受け入れられ、庶民の間にも広がりました。日本に到達する以前の段階で、中国やインドの優れた文学、および朝鮮半島におけるすばらしい美術、建築などの要素を取り入れて洗練されたものとなり、日本に文明を伝える役割も果たしました。仏教が当初きわめて簡素な宗教であったにもかかわらず、今日でも世界の主要な宗教の一つである理由はここにあります。仏教は主にアジア地域で普及していますが、日本でも最も広く信仰されている宗教の一つです。

仏教は、霊性、死と密接な関係にあります。亡くなった人の遺骨や墓は寺院に置き、法事も行います。寺院では多くの儀式が執り行われますが、やはり、寺院で行う最も重要なことは死者をしのぶことです。 仏教は私たちにとって掛替えのないものです。