鳥居 - Torii

鳥居

1918年に建てられた出雲大社の鳥居は23mと日本で3番目に高く、1982年に新潟県の弥彦神社に30?の鳥居、次いで1986年に奈良県の大神(おおみわ)神社に32?の鳥居が建てられるまでその高さは日本一でした。こういうのを英語でワン・アップマン・シップ(常に他人より先んずること・先陣争い)といいます。

最近、鳥居の表面のコンクリートにひびが入っているのを出雲大社の職員が見付け、修復することになりました。そして、この11月に工事が完了しました。鳥居にまつわる伝説は、須佐之男に腹を立てた天照が、天の岩屋戸にこもったがために、この世が暗闇に支配されたことで幕を開けます。天照は一人の女神が演じたおかしな踊りに洞くつから誘い出されます。日が昇ったとき最初に時の声を上げたことから、洞くつのそばの止まり木に雄鶏たちが置かれました。そして、この止まり木が鳥居の始まりなのです。

現在の鳥居は出雲大社のそれのように巨大なものとなっています。もちろんこれは伝説の一つであり、事実の是非は明らかではありませんが、この話を気にいっている私としては事実であってほしいところです。神社の目印である鳥居を通り抜けると何かしら幸運に恵まれます。伏見稲荷のようにたくさんの鳥居がある神社も見られます。神社では、仏像や仏教において崇拝の対象とされているものをたびたび見かけます。

この二つは過去1000年以上にもわたり同居していましたが、1887年、神道と仏教は分離され仏教徒は神社から退出することを余儀なくされます。仏教にとり苦難の時代でした。このとき、数多くの優れた仏宝や仏教美術品が破壊されたのです。すべての日本人にとって多大な損失でした。このようなことを二度と許してはならないと思います。