干支(その3) - Year of Birth Animals - Part III

干支(その3)

トラ年と白馬の年に生まれた女性は、妻としてあまり好ましくないとされます。トラ年生まれの妻は夫を捨て実家に帰ってしまうといわれています。大昔の言い伝えによれば、白馬年生まれの妻は、夫を駄目にするといわれています。 中国から伝来した十干十二支のほかに、「土用」と呼ばれる季節があります。

古代の中国では、季節の移り変わりは、木は春、火は夏、金は秋、水は冬というように、「五行(木、火、土、金、水)」の支配によるものと考えられていました。残った土は、年4回の土用を支配するとされました。土用が始まる時期は、太陽の経度によって正確に決まっています。春は27度、夏は117度、秋は207度、そして冬は297度です。各土用はだいたい18〜19日間で、季節の終わりにやってきます。近年は土用といえば夏しか思い浮かびませんが、もちろん現在でもほかの季節の土用は存在しています。

昔の農家では、作物の植え付け時期を、土用を目安にして決めていました。意外に思われるかもしれませんが、土用というのは科学的なものなのです。春の土用は4月17日(18日間)、夏の土用は7月20日(19日間)、秋は10月20日(18日間)、冬は1月18日(19日間)にそれぞれ始まります。 夏の土用の「丑の日」に、人々は健康のためにウナギを食べます。また、夏の土用の3日目は「土用三郎」といい、その日の天気がこの秋の米の収穫量を左右します。