七福神と二人の女性 - Seven Lucky Gods With Two Women

七福神に関する調査、そして彼らについてのエッセイの最後のいくつかを書いていく中で あることを発見した私は、本当に驚きました。何と二人の女神と五人の男の神から成る、もう1組の七福神が存在したのです。これは衝撃的事実です。随分とたくさんの男の神がいるように見えますが、実のところ福禄寿(ふくろくじゅ)と寿老人(じゅろうにん)は同一人物です。この新しい神の呼び名、福禄寿でも寿老人でもどちらでもかまいません。ただ、福禄寿の方がより一般的です。

新しい女神は毘沙門天の妻であり、また子供の神様・鬼子母神の娘でもあります。名を吉祥天(きちじょうてん、またはきっしょうてん)といいます。吉祥天は富と美、そして豊饒の神です。彼女は神の火によって燃えさかる宝珠と呼ばれる魔力を持った玉を左の手に持っており、この玉の力で自らを崇拝する者に彼らの望むものすべてを与えるのです。この新たな七福神の絵を見たことがありますが、やはり私は六人の男の神と一人の女神から成る七福神の方を信仰します。多分私は頭が古いのでしょう。

豊饒をもたらす吉祥天の力は、困窮する人々の欲したいたものです。豊饒とは、ここでは多産と豊作を意味します。どちらも人々が強く願うものです。吉祥天からそれを授かり、人々の生活は変化していったのです。 紅一点の弁財天(弁天)を含む宝船に乗った昔からいる七福神は今でも健在です。私は頭の古い人間ですから、彼らの方を受け入れようと思います。

変化するのははかまいません。とはいえ、神と無関係な変化では頂けませんが。皆さんはこの新しい七福神、どう思われますか。受け入れるべきでしょうか、それとも古い方のみを信仰すべきでしょうか。 吉祥天の肖像画から、彼女が美しいことはわかります。しかし、七人もいればだれでも十分でしょう。私はこうした話が大好きです。