子供の日 - Children's Day

子供の日

5月5日は男の子のお祭り「端午の節句」で、私はゴールデン・ウィークを楽しみました。町中に布で作った鯉「こいのぼり」がひるがえっていました。この季節、至る所でこの大きな空飛ぶサカナがそよ風の中を優雅に泳ぎまわる姿は、色鮮やかで心引かれる景色です。私は、空にはためくこいのぼりの写真をたくさん撮りました。

この行事の起源は、徳川時代(1600〜1867)の農村地帯の風習にあります。この季節、田を荒らし始める害虫を追い払うため、のぼりが掲げられました。

当初は形がまちまちだったのぼりが徐々に変化し、今日私たちが目にするような色鮮やかなこいのぼりになったのです。この時期よく見られるたこ上げも、同じ起源を持っています。 鯉が選ばれたのは、強く勇敢な魚とされているからです。強さと勇敢さは、昔から特に男の子に望まれる資質です。

女の子のお祭り「桃の節句」は3月3日です。桃の節句に飾るひな人形は、たいてい対になっています。桃の節句はたいへん歴史の古いものですが、ひな祭りと一緒に祝うようになってから、より正式なものになりました。

元来ひな祭りは、気候が暖かくなり始めて、それでもまだ農家に多少の暇がある陰暦のこの時期に家族で祝うものでした。人形はもともと悪魔を呼び寄せるものとされ、人々は自分たちの不運や病気を追い払うため、人形を身代わりとして川に流しました。今では、この風習は廃れてしまいました。実に残念です。

私にも払い落としたい厄がたくさんありますから。こうした風習はおもしろいと思いませんか。もっと調べてみたいですね。