お稲荷さん その3 - The Fox in Stories

お稲荷さん その3

きつねは日本全国の稲荷神社で祭られていますが、中には人間をかつぐことから評判の悪いきつねもいます。このことは、人間に化けて人々を困らせたり、悪さをしたりしようとするという民間伝承の話からもわかります。崇拝されているとはいっても、きつねにも多少の欠点はあるのです。我々の知るところでは、きつねは決して邪悪な動物ではありません。主人のために自らの命を犠牲にしたという話も残っているほどです。たとえ人間を煩わすことがあっても、それはほんのお遊びにすぎないような気がします。ユーモアのセンスはたいへん重要です。皆さんはいかがですか。私は自分ではあると思っています。

稲荷神社では、初午(はつうま)祭というお祭り催され、所によっては2月の上旬にあります。この日は馬にとっての休日に当たり、この日ばかりは領主、農民、武士、商人たちが、身分に関係なく参加することが許されたのです。 もともとこのお祭りは、冬山で休みを取った後戻ってくる田の神を迎えるための春のお祭りでした。初午祭りが記録上、最初に出てくるのは随分と古く、708年の2月9日のことです。古い習慣は実に魅力的です。皆さんは、どうお感じになられますか。

このようなおもしろい昔の習慣が決して廃れることのないよう、教育の中に取り入れていくべきだと思います。先人たちの行いには、さまざまな理由があったのです。私たちは、こうした遺産が失われぬよう、学び、守り、次代へと伝えるべく全力を尽くさねばならないのです。