ホタルと虫たち - Fireflies and Other Critters

ホタルと虫たち

暑くなって空気が乾く季節になると、日本のあちらこちらで蛍が見られます。ニューヨーク州の私のふるさとの町にもたくさんいます。子供のころの記憶の中にはっきりと残っています。

この地方では、大東町や八雲村でこのかわいらしい虫を見ることができます。蛍はきれいな空気や水を好むのです。 この愛すべき小さな虫、蛍は、とりわけ子供たちの間でたいへん人気があります。しかし、悲しいことに簡単に捕まり、虫かごの中で飼われ、そこで一生を終えます。これはたいへん残念なことです。というのも、蛍は自然の中で、夕やみの美しさをいっそう引き立たせるからです。

日が沈んだ後、静かな田舎の草むらや木々の間を蛍が飛び交う、これ以上平穏に満ちた風景は思い浮かべることは私にはできません。蛍は、明るい場所や人間が大勢いる場所を避けようとしているかのようです。蛍は利口な生き物です。そして夏も盛りになると、この地方の子供たちがさまざまな角を持つ甲虫類を捕まえてきます。昆虫の姿やつやのある甲殻は見ていて楽しく、蛍とは違った意味で子供たちの心をとらえます。

晩夏になると、ミーンミーンと鳴くセミの声が聞かれるようになります。セミの中には、短い夏の一生を送るために17年間も地中にいるものもいます。セミのおかげで、夏が余計に暑く感じられますが、これもまた私の好きな生活の一部です。自然の音は、私にはとても心地よく響きます。郊外にいるさまざまな種類の虫の声を聞き、花を見たくなって、よく野原を散策します。いつか、ご一緒しませんか。

(注・見出しcritterはcreatureの俗語)