陸上界のスター - Athletic Prowess

現在東京で開催されている世界陸上競技大会は私たち観る者を興奮させてくれます。その理由の一つが100メートル走、そしてその記録にありました。あれは実にエキサイティングですばらしいゴ-ルシーンでした。少なくとも六人の選手がゴールしたとき、各ランナーの間には1メートルありませんでした。優勝はカール・ルイス、2着と3着にはそれぞれバレルとミッチェルが入りました。アメリカ勢による表彰台の独占です。最高の選手たちによるとても見ごたえのあるすばらしいレースでした。

私が一番興奮したのは女子マラソンです。ゴールの瞬間は椅子から身を乗り出すようにして見ていました。力強い走りで優勝をさらったのは、ポーランドのワンダ・パンフィルです。有力選手の一人、ポルトガルのモタはレースを途中で棄権するという結果に終わってしまいました。彼女は大会2か月前に手術をし満足な練習ができなかったのです。

小柄な日本人選手が、1位と4秒以下の差で銀メダルを獲得したのには感激しました。その選手の名は山下佐知子といいます。彼女はレースの最初から最後まで先頭集団の中にいました。疲れ知らずの彼女は、時としてトップに踊り出ることさえあったほどです。1位とほんのわずかの差でゴールしたというのは誇るべきことです。日本にとって初の銀メダルをもたらした彼女は、日本陸上界のスターになりました。 山下選手に惜しみない拍手を送りたいと思います。

すばらしいパワーと決意、そしてレースが終わったときの喜びと興奮から、私の胸は彼女への賞賛の気持ちとさまざまな点から私が愛し尊敬するに至った日本の人々に対する喜びの気持ちでいっぱいになりました。山下選手は、鳥取県鳥取市の出身で、鳥取北高校、鳥取大学を卒業されています。このような偉業を成し遂げた人物がわれわれの中から生まれたのです。実にすばらしいことではありませんか。