障子(しょうじ) - Shoji (sliding paper doors, windows, and partitions)

障子は日本家屋に必ずある建具で、平安時代(8世紀)から使われている引き戸です。元来は2種類の障子があり、木の桟の両側に布または紙を貼ったものを襖障子(ふすましょうじ)、格子の木枠の片側に薄い半透明の白い和紙(障子紙)を貼ったものを明り障子(あかりしょうじ)と呼んでいました。襖障子は今日では襖と呼ばれ、1つの部屋を2つ以上の小部屋に分けるための間仕切りとして使われていました。一方、明り障子は明りを取るために用いられました。現在では、障子は明り障子のみを指し、部屋と部屋、または部屋と廊下との間仕切りとしての他に、部屋の出入り口や窓に取り付けて用いられています。障子は装飾的な要素も兼ね備えているため、電灯の笠などにも用いられています。

障子に使用されている半透明の白い和紙(障子紙)は、繊維が絡み合っているため丈夫です。障子紙は直射日光を抑えながら通すため、柔らかい光を部屋に取り入れることができます。このため、部屋の中が暖かく感じられます。この他にも、障子には取り外しができるという大きな利点があります。

穴があいたり古くなった障子紙は、新しいものに張り替えます。障子紙の張り替えは、大晦日の恒例的な正月準備の一つです。