扇子(せんす) - Sensu (a folding fan)

扇子(せんす)

扇子は携帯用の扇で、和服のアクセサリーの一つとして使用されています。千年以上前に中国から伝えられた団扇(うちわ)を原形とし、日本人によって折り畳み式に改良されました。竹または香木の一つで高級品とされる白檀の骨に和紙を張って作ってあり、広げると扇形になり、閉じると1本の棒になります。扇子は携帯用の扇としてだけでなく、日本舞踊や落語に欠かせない小道具としても使用されています。扇子は広げると末広がりの形になるため、幸運の象徴とされています。このため、扇子には金銀や紅白などの色を使って松・竹・梅・鶴・亀などの絵がよく描かれます。扇子は祝い事に欠かすことのできないものとして色々な場面に使用されており、小道具として使用されたり、記念品として贈られたりすることがよくあります。また、祝い事に使用する絵画などの装飾品のモチーフとして扇子の絵が描かれることも珍しくありません。