元日(1月1日) - New Year's Day (January 1st)

「元日」は、「年の初めの日」すなわち「正月の第一日」を意味し、「元旦」ともいわれています。「正月」とは、元来「太陰暦の最初の月」を意味する言葉でしたが,現在では「三箇日」といわれる1月の最初の三日間または1月の最初の一週間を指すのが一般的です。

日本では、正月は一年で最も重要な年中行事です。学校は元日をはさんで約二週間冬休みになります。会社や官公庁も、同じ時期に数日から一週間くらいの休みに入るのが普通です。日本では、家族そろって新年を迎え祝うのが普通です。普段は故郷を離れて生活している人々も、里帰りして正月を過ごします。

元日の朝には、家族が集まって「明けましておめでとうございます。」と新年のあいさつを交わし、屠蘇(とそ)と雑煮(ぞうに)で新年を祝います。元日から数日間は、新しい年が来ておめでたいという気持ちを込めて、「明けましておめでとうございます」のあいさつを交わします。

正月には、多くの知人の間で年賀状を交わします。特に元日には、何枚もの年賀状が各家庭に配達されます。届けられた年賀状を一枚一枚読みながら知人の近況を知ることは、とても楽しいものです。元日には、「一年の計は元旦にあり」ということわざにもあるように、一年の目標を定め、年頭の決意を固める人も多くいます。

この他に、正月の間には近くに住む親類や知人を訪問して新年のあいさつを交わしたり(年始)、神社や寺に初詣(はつもうで)に出かける習慣があります。また、元日の未明に初日の出を拝む人もいます。

正月は、子供にとっても楽しみの多い行事です。親や親類からお年玉をもらったり、男子は凧上げ(たこあげ)・こま回し、女子は羽根突き・かるたなどの伝統的な遊びを楽しみます。

三箇日が過ぎた後、1月7日に七草の節句が行われます。春の七草は、かつて万病に効くと信じられていました。現在でも、この日に七草粥(ななくさがゆ)を食べる人がいます。正月は、神棚や床の間に供えられた鏡餅を割って食べる「鏡開き」によって締めくくられます。鏡開きは、1月11日または地方によっては1月20日に行われます。この日には、鏡餅を細かく切ったり割ったりして焼き、お汁粉に入れて食べます。