華道 - Flower Arranging

華道

生け花は、今から1400年前に仏教が日本に伝来したとき、人々が釈迦に供える花をできるだけ美しく飾ろうとしたことに始まります。生け花の最初のスタイル「立花」は、非常に形式的で構成するのが難しく、今から500年前の室町時代にようやく完成しました。これに対して仏教の僧侶たちはより簡素なスタイルを生みだし、華道は以前にも増して多くの人々に受け入れられるようになりました。1470年には、華道に関する最初の書物が出ました。華道における究極の目的は「調和」であり、その根底には天、地、人の調和があります。完全な調和を表現した生け花に、私たちは皆心を奪われます。

日本では、多くの独身女性が華道を習っています。私は最近、広江はるこさんという華道小原流の先生を荒島に訪ねました。お孫さんのやすこさんも習っており、彼女は最も優秀な生徒の一人です。実は彼女は私が大学で受け持っている学生の一人なのですが、ある日私を自宅に招いてくれました。家の中に入ると、これまで見たこともないほど美しい生け花が玄関で私を迎えてくれました。私が来るというので、やすこさんが生けてくれたとのこと。とてもうれしく、光栄に思いました。ちょうど、はるこさんも戻ってこられ、お茶を頂きながら3人で華道について語り合いました。

広江家はやすこさんのお父さんが宮司を務めておられることから、いくつかの神社の生け花も担当しています。私たちはその中の一つ、荒島の中心部にある赤江八幡宮に行きました。とてもきれいな場所で、楽しい時間を過ごすことができました。すばらしい体験をさせてくれた2人には心から感謝します。皆さんもときには都市の喧騒を離れ、自然や文化に溢れた小さな町を探訪してみませんか。