手工芸品展 - The Handicraft Exhibit

この前のこの欄のことについてお詫びを申し上げなければなりません。どう行列が行われると申しましたが、誤りでした。今年は既に別の催しの中で行われていました。一年に二回も開催する程の財政的余裕が無い為、今回は見送られたのです。天候にもとても恵まれましたが。本当に申し訳ありませんでした。

11月は山陰各地で、沢山のお祭りが開かれます。その多くは休日に当たる23日に開催され、出雲大社の献穀祭もこの日にあります。数多くのお祭りが予定されていますから誰でも、最低その中のどれか一つに行く機会はあるはずです。日本には実に多くのお祭りがあり、私はそれらを見る度に驚きを覚えます。アメリカにも幾つかのお祭りがあり、人々はそれをとても楽しんでいますが、日本のお祭とは随分異なります。

一年を通して数多くのお祭りを楽しむことが出来日本の人々は、本当に幸せです。私もその中の一人ですが、特に写真を撮るのが好きです。ここで、今井書店で友人達と共同で開いた手工芸品展について手短に報告したいと思います。まず、沢山の方が来て下さり大成功だったことをお伝えします。一番嬉しかったのは、高校生の皆さんが興味を示してくれたことです。これこそ私がこの展示会を開いた大きな理由なのです。悲しいことに、日本の若い世代は自国に古来から伝わる美術の存在を忘れつつあります。

日本の工芸は非常に美しく、時には大変な困難を伴うこともありますが、学んでいるうちに喜び、興奮、興味が湧いてくるはずです。日本文化の未来は若い世代の手の中にあります。彼らにそのことを気付かせ、日本美術が歩んできた道程を知る機会を与えることが出来れば、恐らく彼らは興味を示し、自らこの世界に入ろうということになると思います。それが現実のものとなることを私は心から願っています。

展示会に来て下さった皆さんに御礼申し上げます。若い人達が来て下さったことはもちろんとても嬉しかったのですが、その点は中高年の方達も同様です。皆さんを会場で見掛ける度、心が暖まる思いでした。私達は皆さんの来訪に心から感謝します。皆さんがご覧になった内容に関して、御質問があればどうぞお手紙を下さい。ありがとうございました。