地震に関する言い伝え - Old Customs Regarding Earthquakes

地震に関する言い伝え

日本はとても地震の多い国です。日本中に存在する火山岩を見れば、そのことは一目瞭然です。神戸の大半と大阪の一部を破壊した阪神大震災以来、人々の地震に対する恐怖は一段と強まっています。古代の日本人が地震とどのようにかかわってきたのか見てみましょう。

人々が思い出す日本で最大の地震は、1923年9月1日に起こった関東大震災です。 恐ろしい大惨事で10万人以上もの人が亡くなり、地震の後の津波や火事のために300万の家屋が倒壊しました。日本人が恐れるものを形容した言葉に「地震、雷、火事、おやじ」というのがあります。地震が筆頭に挙げられています。私はこの中に父親を意味する「おやじ」が含まれていることを残念に思います。父親は、家族から尊敬され愛される存在のはずです。でも、それはアメリカの中だけの話なのかもしれません。

何世紀にもわたる災害の歴史を経て、人々は、12時に起こる地震は病をもたらし、4時または8時に起きる地震は大雨を降らせ、10時の地震では干ばつが起き、2時または6時の地震では大風に見舞われると信じるようになりました。ときには、結果が出るまでに1日か2日かかることもあったようです。どう思うかは人それぞれでしょうが、先人たちが苦い経験の中から得た知識です。心に留めておこうではありませんか。

さらに、だれでも知っている話として、地震が起きるのは地底にいる巨大なナマズがしっぽを振るからだというのがあります。これは、言い伝えであって事実でないことは言うまでもありません。しかし、大勢の人の命を奪い街を破壊する地震を確実に予知することがはたしてできるでしょうか。 もちろん、そんなことは不可能です。

地震の前になると、ガチョウが神経質になるとか、空に異変が現れるという説もあります。海の水が冷たくなるとか水中のガスの量が増加すると言う人もいます。どの意見が正しいのか、それはだれにもわかりません。先人たちですら地震を予知することはできなかったのです。彼らは、ただ地震の後に起きたことを述べただけでした。結局、地震はだれにも止められないのです。