福禄寿-人気 - FUKUROKUJU - Popularity

福禄寿-人気

福禄寿を見たときに頭に浮かぶのは、人気ということです。福禄寿は小柄であることと、その長いはげた頭で容易に見分けることができ、その外見は、宋王朝時代に存在していたと言う一般的な中国の仙人と同じです。

確かに、ほかの6人の神は1つか2つの徳を表すのに対して、福禄寿は、人間が生きるために必要なあらゆるもの、富や幸福、長寿などを表しています。福禄寿に気に入られさえすれば、ほかの神の加護は必要ありません。そんな力を持っているにもかかわらず、福禄寿には大黒や恵比寿のような人気はありません。

長いはげ頭に加えて、長くて白い頬ひげをたくわえ、寿老人のように本をくくりつけた杖を持っています。この本は仏教の教えに関する本で、人の運命とは関係ありません。アメリカなどの国々では、「長頭」という表現で利口な賢い人を表すことがありますが、これは日本語にはありません。

福禄寿には必ずツルがお供をしています。ツルは長寿の象徴で、福禄寿もまた長寿の神ですから、ツルが福禄寿のお供をしているのは納得できます。福禄寿が大黒や恵比寿ほど人気がないのは、顔付きがとても厳粛で、頭部が奇妙に見えるからです。しかし、その名前は、幸福(福)、富(禄)、長命(寿)で満たされています。

名前だけでみると、七福神の中でも一番重要な神といってよいでしょうが、その外見で損をしています。そして、幸せそうではありませんが本当に賢そうに見えます。