お稲荷さん - The Fox - O-Inari-San

お稲荷さん

先日、数人の外国人観光客が日本人の友人と共に市内を観光していたときのことです。ある神社を訪れ、たくさんのきつねの像を見つけた彼らは、「ああした像にはどんな意味があるの」と尋ねました。こんなとき、皆さんならどう答えますか。もしこうした問いに出会ったら、次のように答えてください。「きつねは、穀物と農作物の女神ウガノミタマノカミの使いであり、女神を祭っている日本中のすべての神社にはきつねの像が置かれていて、家の中にこの像を置いているところさえあります」と。

神社は人々にとって非常に大切なものであり、そのため“お”稲荷“さん”と敬称が二つも付いているのです。日本で最も古く、かつ最も大きい稲荷神社は、711年に建てられた京都の伏見稲荷です。 稲荷神社で最も一般的に用いられている色は、日本最古の色の一つである朱色であり、神社の鳥居は通常朱色です。 油揚げはきつねの好物です。しゃりを油揚げに詰めたものは、いなりずしと呼ばれます。油揚げが稲荷神社に供えられているのをよく目にします。 これで、次に稲荷神社のきつねについて尋ねられてもだいたい答えられるでしょう。ぜひ試してみてください。

日本について尋ねられても、私たちはたびたび答えに窮してしまいます。そのようなことのないよう、日ごろから勉強しておかくべきです。私は常に学んでいるつもりですが、それでも答えられない質問に出会うことがあります。そんなときは、これまでに読んできた本の中に答えはないか、懸命に思い出そうとします。それでも駄目なときは素直に白状し、答えを調べておくことを約束します。ほとんどの場合、観光客は親切なので、こう言えば許してくれます。しかし、私たちが努力しなくてはならないことに変わりはありません。