宝船 - The Treasure Ship - Takara Bune

これまで皆さんに神々と彼らがどこから来たのかついてあますところなくお話してきましたので、今回は彼らがこの地にやってくるために用いた手段に着目してみましょうか。七福神は金や珊瑚、銀やお金、または米などといった宝物で一杯の宝船に乗ってやってきました。

宝物の中に米が含まれているのにお気づきでしょう。当時富はどれだけの米を持っているかによったからです。ほかには、幸運や幸福、および長寿といったものも宝物や貴重なものとして積まれていました。宝船そのものはある種のお守りです。元旦の夜、宝の積まれた船に七福神が乗っている絵を枕の下に入れるという習慣がありました。そして、もしその夜夢を見ることができれば、それはその年が幸運な年になるという知らせであるというのです。なぜ七福神は船に乗っているのか考えてみましょう。

これまで書いてきたエッセイを保管していらっしゃる方は、大半の神々はインドやチベット、および中国にその起源があることにお気づきになるでしょう。もしそれが事実だとしたら、こうした神々はどのようにして日本に来たのでしょう。彼らは泳ぐことができないでしょうし U.F.O は未来のものです。船はどこにでもありましたから、船が日本にたどり着くための手段として選ばれたのです。それは金と銀にあふれ七福神がその中に気持ちよさそうに乗っているというすばらしい船でした。

その船には、金や銀、珊瑚だけでなく、仏教の教え、インドや中国、および朝鮮半島の文化などすばらしいものが数多く積まれていました。その船は神々に彼らが日本の人々に授けるための豊かですばらしい品々を用意していたのではないでしょうか。それはまさしく宝の船だったのです。しかし、私は、この船に二人の女神を目にしたことがありません。弁天様が一人いるだけです。それでよいのです。