うさぎと月 - Rabbits and the Moon

うさぎと月

白兎海岸にまつわるオオクニヌシノミコトとうさぎのお話は、だれでも知っています。この物語は、オオクニヌシノミコトが優しい心の持ち主であり、また、うさぎには何か不思議な力が備わっていたことを示しています。月はお釈迦様の後光であるとされ、「ののさま」と呼ばれました。子供たちは、お釈迦様を指す「ののさま」という幼児語を使って、お釈迦様が子供たちを見守っていると教えられました。

月見の宴は秋の半ばに催されますが、それはこの時期の月が最も美しいと考えられているからです。 多くの人々が、満月からうさぎを連想します。その理由は定かではありませんが、その昔、満月を「望月(もちつき)」と呼んだことによるのかもしれません。そして子供たちは、月のクレーターによってできる影の形をうさぎと思うようになりました。うさぎがもちをつくという考え方が、この発想につながったのです。 どちらの考え方も、もちと月見という小さな子供と一部の大人が大好きなものに関係しています。

古代中国のある伝説によると、月の影は1本の桂の巨木であるといわれています。呉剛という高名な魔術師は自分の力を悪用したので、罰としてこの桂の木を切り倒すため月に送られました。しかし、呉が桂の木に切りつけても、木はすぐ元どおりになり、彼の仕事が終わることは決してありませんでした。

アメリカでは、月に男の顔が見えるといいます。単なる想像にすぎませんが、子供たちはこのお話を聞くのが大好きです。大人は、「月の男」や「月のうさぎ」など馬鹿げていると思うことでしょう。皆さんはいかがですか。