明けましておめでとうございます - A Happy New Year To All

「山陰の風土記」をお読みの皆様、明けましておめでとうござます。これまでこのコラムを書くことで多くのことを学んできました。これからも続けていければと思っています。私はこのコラムを楽しんで書いているのです。

毎日が健康で充実した多忙な日々を送っています。私の家族もまた、健康で幸せです。孫娘のともみは今年から幼稚園に入ります。彼女も私たち家族もそのことをとても楽しみにしています。うまくやっていけるでしょうか。先生方は新たに入ってくる園児たちの世話で手がいっぱいになることでしょう。 子供たちを真摯にそして懸命に指導しておられるすばらしい先生方には敬服してしまいます。

昨年は、私自身そして家族にとっても試練の年でした。家族はそれを乗り越えることができたと確信していますが、私はどうだったでしょう。とにかく懸命でした。親身になって協力してくださったすべての方々に感謝します。

私は今、この松江という街をかつてなかったほど身近に感じています。この7年間、仕事で2度ほど留守にした以外松江を離れたことはありません。松江の美しさ、静かな佇まい、そして景観は、私を魅了してやみません。松江は私にとり「東洋のベニス」なのです。

このところ、車の多さや新たに建てられた奇妙な建築物、新しい習慣のせいでこの地域の持つ魅力が失われつつあり、昔ながらの街が好きな私としてはとても残念です。私は少し古風なのでしょう。発展よりも昔の風習や事物が私には一番合っているのです。

古代の遺物や遺跡、工芸品、神社仏閣、歴史を中心とした観光地をあまり近代化の波にさらすことなく、当時の雰囲気をそのまま残していただけないものかと常々思っています。伝説や神話は過去-古代に根ざしているのです。

政治家の皆さんには、決してこのことを忘れないでいただきたいと思います。昔の趣と特色を失うことは、われわれの遺産を失うことを意味するのです。そして観光産業が生み出す商況をも失うことになります。周りを見渡して確かめてみましょう。