国際性 - Internationalism

近年、たいへん多くの人たちが海外旅行に出掛けています。彼らは世界中を訪れていますが、多くの人たちの目的地はアメリカです。今回は、外国では差し控えたいある日本の習慣を取り上げようと思います。それは日本人観光客と日本という国に敵を作りかねないものです。

その習慣とは「旅の恥はかき捨て」です。「旅行中には何をしても恥かしく思うことはない」という意味です。日本では通用するかもしれませんが外国ではそうはいきません。そのような行動は旅行者自身にさまざまな問題を引き起こすことになるのです。

日本では以前、酒の席での好ましくない振る舞いがこの不文律によって大目に見られていました。酔っ払いは酔っ払っているが故に、ほとんど何をしても許されたのです。近年になり、この習慣が間違っていることが多くの場面で証明されています。飲酒運転は非常に悪いことであり、ほとんどの人が飲酒と運転に関する法律に忠実に従っています。この法律に違反した者への罰則はたいへん厳しいものとなっています。特に公務員の場合はそうです。アメリカでも飲酒運転はたいへんよくないことであり、厳しく罰せられます。

これまで2度にわたり先日のアメリカの学生たちの訪問について書きましたが、彼らは旅行中にいかに振る舞うべきかについて、一つの好例を示してくれました。若者たちも年配者も礼儀正しく、自らの振る舞いに気を付けていました。これが外国での決まりなのです。良い決まりだと思います。

旅の際には自分の行いを大目に見てもらうことはできません。どなたかのお宅にお客として招かれているように振る舞うことを求められているのです。常に礼儀正しく行儀よく振る舞いましょう。外国の習慣や作法に従いながら日本国内にいるように行動するのです。礼節をわきまえた親切で友好的な国民として旅をしましょう。私たち自身、そして日本のためにも。