元旦 - New Year's Day

元旦

元日という大切な祝日を迎えるたびに不思議に思うことがあります。なぜ、この日が1年の始まりなのでしょうか。どのような経緯によってこの日が選ばれたのでしょう。そして、そもそも暦を考え出したのはだれなのでしょうか。

実は、元日は、人々が印象的な自然現象や宗教上の出来事を基準に、物事を新たに始めるのにふさわしいと考えた日でした。1582年にグレゴリウス暦が制定されるまで、元日と暦はなんの関係もありませんでした。

グレゴリウス暦の登場によって、カトリック圏のすべての国で、暦の1月1日が新年の始まりになりました。 しかし、どんな規則にも例外はあるもので、イギリスがそうでした。イギリスは1752年になってようやくグレゴリウス暦を採用しました。「遅くともしないよりはまし」です。

日本では、かつては正月が年に4回ありました。現在は三つしかありません。まず、1月1日の「お正月」。そして1月15日の「小正月」、現在この日は「成人の日」で、前年に20歳になった若者たちが大人として認められ、そのことを祝うさまざまな式典や催しがあります。さらに2月始めの「節分」、この三つが今も続いている正月です。

四つ目の正月は、日本全土を揺るがすような災難が起こったときに設けられた特別な正月です。「厄除け正月」と呼ばれ、前回は1880年、疫病が全国的に流行したときに実施されました。

歴史的にみれば、その他いろいろな日が元日として祝われており、冬至、秋分の日、春分の日などが一般的でした。その昔のキリスト教徒たちは、3月25日ころを元日として祝っていました。 今日では、グレゴリウス暦が一般的に用いられ、だれもが1月1日を新年の始まりとしていますが、農民や漁民は祭礼には今でも太陰暦を使用しています。

私の祖国アメリカでは、12月31日の夜にはみんなで盛大なパーティーを開き、酒を飲みながら陽気に騒ぎます。そして、日付が変わると同時に「蛍の光」を歌い、周囲の人々とキスをして喜び合います。次の日は、とても静かな日になります。というのは、ほとんどの人がひどい二日酔いで、「酒は魔物」という言葉が身にしみているからです。

元日から数日間、日本では「明けましておめでとうございます」とあいさつします。新しい年が来ておめでたいという気持ちが込められています。西洋では、新年を迎える前に「ハッピー・ニュー・イヤー(よいお年を)」とあいさつを交わします。ときには、元日に言うこともあります。 では皆さん、ハッピー・ニュー・イヤー。