地球を守る - Protecting Our Earth

地球を守る

環境とはいかに壊れやすいものであるか、そしてそれがどのように破壊されているかについての私の意識は最近一段と高まってきています。排気ガスを出す自動車、道路にごみを捨てる人、また人間や工場、行政による大気、食物、水源の汚染、熱帯雨林の乱伐、オゾン層を破壊するガスの無分別な使用、これらすべてが環境破壊の原因なのです。

われわれが生きていかねばならない環境を破壊するきわめて危険な原因を、どのようにして取り締まればよいのでしょうか。 電気自動車の効率性は一段と改良されてきていますが、それに使用されるバッテリーはさらなる環境破壊を引き起こす可能性をはらんでいます。ごみの処分にも注意深い監視が必要ですし、ポイ捨てをした者は厳しく処罰されるべきです。

シンガポールはポイ捨ての取り締まりに関しては模範的な国で、街はたいへんきれいです。 森林資源の活用に規制を設け森を守っていくことも必要です。これなくして人類が生き残ることは不可能でしょう。 また、車の廃棄も、所有者に牽引や処分にかかる費用を負担させて止めなくてはなりません。この費用は行政が負担すべきではありません。車を廃棄したり道路にごみを投げ捨てるなどという子供のような無分別な考えを持つ人たちに、大人としての責任を自覚させる必要があるのです。大人に「責任」を教えなくてはならないとは残念なことです。

放射性廃棄物についても、地球全体を危険にさらすことのないよう厳重に管理する必要があります。しかし、それが原子力発電所の運用を妨げるものであってはなりません。原子力発電は正しく運用されていれば安全なのです。われわれには電気が必要です。そして、原子力発電所こそ日本にとっての答えなのです。さもなければ、私たちの暮らしは電気のなかった中世へと逆戻りしてしまいます。石炭や石油は、今日われわれが抱える諸問題の多くを引き起こしている汚染物質であり、使用すべきではありません。何よりも家族が健康であることが大切なのです。