国際交流計画 - The International Exchange Program

6月23日、アメリカから来た先生のグループと共に松江城や大社、および日御碕を回りました。私は出雲の国の物語を、出雲国風土記や古事記、および日本書紀に書いてあるとおり彼らに話しました。先生たちはこれらの物語を容易に理解できる言語、英語で聞くことができとても喜んでいました。

皆さん日本について学ぶことに強い関心を持っており、これは私にとってもすばらしい体験となりました。古代の神話や伝説は、日本の国の始まりや政治的発展の物語なのです。われわれは続いて教育制度やその問題点について話し合ったのですが、たいへん興味深い討論となりました。私が日本の制度はあまりに厳格で、アメリカのそれは甘すぎると言うと皆同意してくれました。中庸こそが先生方も含むすべての人にとっての最良の道であるという結論に達しました。

心の柔軟性により重点を置き、試験のためだけの勉強はほどほどにすべきです。現代を生きる若者たちが、成長していく中で下さなくてはならない決断の備えとなる、真に学ぶべきことがもっとあるはずです。政治情勢も変化するでしょうし、職場でもより多くの想像力が求められるようになるでしょう。

若い世代が直面する新しい生活は、われわれの想像をはるかに越える異なったものとなることでしょう。たくさんの若者たちが勉強や仕事で海外に出るようになると思います。将来遭遇するであろう異なる状況にうまく対処できるよう想像力に富み偏りのない教育を施すことが大切なのです。

アメリカで殺された高校生・服部君のこと、あのような事件が起きた理由を考えてみると教育制度における欠陥が見えてくるはずです。 先生方は皆、服部君の死は痛ましいことであり、(陪審員の)評決は異なったものになるべきだったが法律はたやすく変えられないという私の意見に賛意を表明してくださいました。