テレビの持つ価値 - The value of TV

テレビの持つ価値

最近、皇太子殿下と小和田雅子様の御成婚の式をテレビで見ながら、お二人を一目見ようと押しかけた群集の中でもみくちゃにされるような東京にいなくてよかったと思いました。テレビでは結婚式がよく見られました。東京にいたらあれほどよく見られなかったと思います。皆さんがどうして東京に憧れるのか私にはわかりません。

アメリカンフットボールや野球、バレーボール、サッカーの試合などもテレビの方が見やすいですしよくわかります。何か飲んだり食べたりしながら気楽に過ごすこともできますし、自分の席にたどり着くまでにほかの人たちに押されたりもまれたりすることもありません。席が取れればの話ですが。

結婚式はたいへん感動的で、さまざまな場面を繰り返し見ました。決して忘れることはないでしょう。昔行われた天皇陛下の御成婚の式もテレビで拝見しましたが、そのときも感銘を受けました。テレビではオリンピックを始めあらゆるものが放送されています。すべてをすぐそばからで目にすることができるのです。 ニュース報道を始め、ドキュメンタリー番組、創作に励む芸術家、諸外国の習慣、そのほか多くの教養番組やスポーツの試合を放送するテレビの持つ価値はきわめて大きなものです。

私は相撲とアメリカンフットボールの大ファンです。 しかしながら、テレビのすべてがよいというわけではありません。何の役にも立たない番組が数多く存在します。暴力的な映画、奇妙な生活様式、乱闘シーン、暴走族を取り扱ったもの、飲酒や喫煙を美化した映像など、まだまだほかにもあります。子供に何を見せるかについて、周囲の大人たちは注意を払う必要があります。放っておくと、子供たちは親が教えないようなことをテレビから吸収していきます。

政治家たちは、テレビの放送内容や刺激の強い漫画、雑誌に対しより多くの規制を設けるべきです。それをしないことは、公道徳を危機にさらす社会悪の要素から国民を守る義務を放棄することになるのです。 皆さんはどうお思いですか。国会議員に私たちの声を届けるのは、私たちの努めです。もしこれをしなければ、われわれもまた子供たちに対する責任を放棄することになるのです。