宍道湖 - Lake Shinji

宍道湖

山陰地方には、世界で最も美しい風景のいくつかがあります。山々や日本海に加え、本州と以前島根島であった場所との間には平野が存在します。

この地域一帯は、当時島ばかりでしたが、そうした島々は最初の出雲王朝だったのです。 現在平野がある場所は、その昔水面下にありました。後に開墾が始まると、宍道湖は瀬戸内海と呼ばれるようになりますが、現在の瀬戸内海はその一部でした。

元は火山だった大根島は以前蛸島と呼ばれ、大根島と夜見島(境港の所在地)の間にある小さな島は、百足島と呼ばれました。大根島はその昔、天皇陛下のための馬を飼育する牧場でした。当時そこには四人の人が暮らし、全員が馬に携わる仕事に従事していました。

現在の出雲市近郊に、かつて斐伊川の河口だった神戸(かむと)湾と呼ばれる入り江がありました。現在は神西湖と呼ばれています。昔と比べると随分小さくなりましたが今もそこにあります。

宍道湖には、嫁ヶ島という名の小さな島があります。別名弁天島といいます。名前がなんであれ、夕暮れ時に見える風景は美しいものです。

松の木の小立と鳥居は見る者を心地よい気分にしてくれます。島の名前にまつわる次のような話があります。その昔、花嫁が式の夜姿を消しました。次の朝、島が湖から浮かび上がり、そこには哀れな女のなきがらがあったということです。悲しい話です。

宍道湖に生息するエビ、コイ、スズキ、ウナギ、シラウオ、アマサギ、シジミ(小さな黒い2枚貝)の7種類の魚介類は、宍道湖七珍として知られています。どれも美味しいものばかりです。お試しあれ。 食べ物だけではありません。その美しさにおいて、夕暮れ時の宍道湖に勝るものはありません。

ラフカディオ・ハーンは宍道湖について書き記しましたが、私はそうした作品が最も好きです。私は松江と美しい宍道湖を真に愛しています。私の心はそこにあるのです。