旅行 - Travelling

先日私は、広瀬町とその周辺を訪れました。広瀬はその歴史と伝統工芸、および風習で知られる所です。色彩豊かな広瀬和紙、絣(かすり)と呼ばれる藍染めの糸から作られる織物、月山酒造、八幡宮、八幡窯、そのほか数多くの伝統工芸品を、この美しく古い町やその周辺で目にすることができます。

近くには、寺院や神社、職人、さらには有名な安来節で知られる安来市があります。優れた美術品のコレクションを収蔵する足立美術館は、この二つの町の間に位置しています。今年の11月3日、美術館は創立20周年の記念日を迎えます。私はもちろん当日行くつもりです。というのも、この美術館は私が山陰に来てから後に建てられたもので、おそらく私は最初の入館者の一人であろうからです。

当時の足立美術館は幾分小さかったのですが、長い年月の間に着々と改善、拡張されてきました。この美術館最大の目玉は、建物の、美しい庭園の中央への配置です。この庭園群は足立全康氏と庭師の方たちが構想を練り植栽したものです。庭には、岩のある風景の枯山水、苔のある庭の苔庭、白い砂と松並木の眺望の白砂青松、池のある風景の池庭などたいへんおもしろい名前が付けられています。季節の花々、手入れの行き届いたさまざまな木々が随所に見られます。庭園の中で絵を思わせるたくさんの場所には滝がしつらえてあります。

自然の美が壮大な美術館に理想的な配置を与えているのです。お出掛けの際は、目を見開いて生きたピクチャー ウィンドウをご覧ください。足立美術館は、日本の美術や美しい風景、および落ち着いた雰囲気に関心をお持ちの方にはなくてはならない所です。旅とはすばらしいものです、それがここ山陰でのものである限り。