綾取り(あやとり) - Ayatori (Cat's Cradle)

あや取りは、江戸時代に主に女児の間で流行した伝承的な遊びです。この遊びは日本にだけ見られるのではなく、東南アジアの人々やアメリカのインディアンなどの間でも行われてきました。この遊びに必要な道具は、両端を結んで輪にした一本の糸またはひもだけです。ひもの長さは約1メートル必要で、ひもの種類は毛糸・打ち紐(木綿を丸く編んだひも)・ナイロン製のひもなどが適しています。遊び方は、この糸またはひもを輪にして左右の手首または指に掛け、掛け方を変えながらほうき・はさみ・琴・鼓(つづみ)・川などの形を作っていきます。この遊びは一人でも二人一組でもできます。二人で遊ぶ場合には、一人が作った形をもう一人に受け渡しながら形を変えていきます。これを交互に繰り返します。