折り紙(おりがみ) - Origami (the art of folding paper into various figures)

折り紙(おりがみ)

折り紙は日本特有の芸術の一つで、紙を折り畳んで色々な物の形を作ることをいいます。折り紙に使用する紙は多種多様ですが、15センチ四方くらいの正方形の色とりどりの西洋紙(色紙)や模様を色刷りした和紙(千代紙)が一般的です。

折り紙の起源は明らかにされていませんが、7世紀初め頃に中国から日本に紙を作る技術が伝えられた後まもなく、折り紙が行われるようになったと推測されます。最も古い折り紙の使用例は、神社の儀式用具の飾りに見ることができます。そして紙を折ることは信仰や儀式と結びついて発達していきました。今日でも、神前結婚式で使われる酒瓶や盃は儀式用の凝った折り紙で飾られます。酒瓶に付けるつがいの蝶の折り紙飾りはその一例です。

娯楽としての折り紙は、平安時代(794年〜1185年)に始まったと思われます。その後、室町時代(1333年〜1568年)には折るだけで切り込みを入れない折り紙が盛んになり、江戸時代(1600年〜1868年)には切り込みや彩色などの技法が発展しました。

折り鶴は折り紙の中でも最もよく折られるもので、とても美しい形をしています。鶴は長寿の象徴とされているため、たくさんの折り鶴を糸でつないで束ねた千羽鶴は病気見舞いに使用されます。

折り紙は、子供の遊びとして行われる簡単なものから工芸として行われる複雑で芸術的なものまで非常に幅が広いものです。幼稚園などでは、教育的な目的で簡単な折り紙を子供たちに教えます。大人向けの工芸的な折り紙は研究が重ねられており、カルチャーセンターなどで教えられています。