襖(ふすま) - Fusuma (paper-covered sliding doors and partitions)

襖(ふすま)

襖は唐紙(からかみ)とも呼ばれ、古くは襖障子(ふすましょうじ)と呼ばれていました。木の骨組みの両面に和紙を下張りし、その上に厚手の丈夫な襖紙を貼って作ります。襖紙の代わりに布を貼ったものもあります。

襖は、障子と並ぶ日本家屋の代表的な建具の一つで、横に開け閉てして使用する引き戸です。襖は、主に間仕切りとして使います。また、簡単に取り外すことができるため、襖を外して2つの部屋を大きな1部屋として使うことができます。襖の唯一の難点は、間仕切りとして使用した場合、声や物音がさえぎられずに隣の部屋に漏れてしまい、プライバシーが守られないということです。襖は、この他にも押し入れや部屋の戸にも用いられます。襖の幅は、通常畳の短い方の長さに合わせられているため、部屋や押し入れの大きさに合わせて何枚かの襖を組み合わせて使います。

襖紙には色々な絵や柄が用いられます。描かれている絵柄によって部屋の雰囲気が変わるため、部屋の雰囲気に合わせて、好みの絵柄を選んで使います。襖紙が古くなれば、新しいものに張り替えます。これも障子との共通点の一つです。