憲法記念日(けんぽうきねんび) (5月3日) - Constitution Day (May 3rd)

5月3日の憲法記念日は、1947年の日本国憲法施行を記念する国民の祝日です。第二次世界大戦に参戦していた日本は、1945年8月に敗北を認め、終戦を迎えました。翌9月にはポツダム宣言を受諾し、連合国に正式に無条件降伏しました。これにより、日本は連合国最高司令官(SCAP)の支配下に入り、ダグラス=マッカーサーが連合国最高司令官として連合国最高司令官総司令部(GHQ)を統括し、民主化計画の実行を推し進めました。マッカーサーは、SCAPの民生局に民主的な憲法草案の作成を命じ、民生局によって起草が行われました。翌1946年2月、この草案が当時の内閣に提示され、SCAPと日本政府間の交渉は難航したものの合意に達し、翌3月に発表されました。その後この憲法改革草案は、帝国議会の両院で可決され、この年の11月3日に当時の天皇(昭和天皇)によって公布され、翌1947年5月3日に施行される運びとなりました。

この日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、戦争の放棄を定めている点で、それまでの大日本帝国憲法と大きく異なります。民主主義に徹した日本国憲法が施行されることによって、日本の政治制度は根本から大きく変えられていきました。このように、憲法記念日は大変意義深い日なのです。